手作り玄米粉について

「玄米をミルサーで粉末にして手作り玄米粉を作りました!」というSNS投稿などを目にします。
ご家庭でも玄米粉は作ることはできますが、取り扱いにはいくつか注意が必要ですのでお話させていただきたいと思います。

お店で販売している玄米粉には白っぽいものから薄茶色、濃い茶色といった色のばらつきがあるため、買う時に迷われる方が多いようです。

玄米粉には、ヌカと胚芽部分が残っているため、健康を保持するために必要な炭水化物、タンパク質、脂質に加え、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれいて、米粉にはない栄養素が豊富に残っています。

玄米粉の色の違いは製法によるものです。

・生玄米粉(白色)

生玄米粉は、玄米をそのまま粉末にしたもので粒子が細かいほど白色をしています。
一般的には雑菌が多く生で食すことはお薦めしません。必ず火を通してから召し上がりましょう。

・焙煎玄米粉(薄茶色)

短時間だけ焙煎した粉

・焙煎玄米粉(こげ茶色)

長時間深焙煎した粉

ポイント

①短時間で食べられる量だけ作る

家庭で玄米を焙煎すると、その時間が長いほど、また火力が強いほど、玄米の中の油脂成分が表面に出てきて酸化を進めることになってしまいますので、短期間で食べられる量のみを作るなど、注意が必要です。

②火を通してからいただく

加熱不足によるアブシジン酸の害が心配という意見もありますので、食する場合にはお料理の材料に使うなど、必ず火を通してから召し上がっていただく事をお薦めします。

※アブシジン酸についてはコラム「玄米食のデメリット?毒があるって本当?」もご覧ください。

市販されている焙煎玄米粉の中には特殊な製法をして酸化が抑えられたものもあるようですので、
そういった情報をしっかりと調べてから購入されるといいですね。


LE GENMAIの「玄米パウダー」シリーズは焙煎という酸化しやすい加工法ではなく、独自の「高温・高圧加工法」によって炊飯製造されており、玄米を丸ごと炊いた後で粉にしています。
そのため、他の玄米粉のように火を通してからでなくても、そのままお召し上がりいただけます。(一部、乳幼児や高齢者など消化器官が弱い方を除く)